■登戸十一面観世音立像
史跡・文化財
 登戸集会所に十一面観世音が保存されている。木彫り立像で、台座から約1.4m位、伝承によると大宝元年(701)行基菩薩この地に来たり十一面観音を作り花咲石の傍らに安置し人々の仏果を祈ると伝えられる。仏像製作については不明であるが豊かな面影を示していられる。昔は集会所で焚き火をしたので煙のため真っ黒で、少し破損しているが全体としては良く保存されている。利根観音巡りの札所三十番で、紫の雲たつ山を越えゆけば、法に逢う地の、石に花咲く、と御詠歌が残されている。十一面観世音は弥陀の化身とされ、三十三観音のひとり、頭上に十面の冠をのせた観世音である。

◆所在地:片品村花咲字登戸
◆管理者:登戸組長
◆指定年月日:昭和62年10月 1日 片品村重要文化財