■龍滄院の須弥壇
史跡・文化財
 このお寺は曹洞宗、本尊は釈迦牟尼如来で、村人は龍滄院という。
 開山は天正元年(1573)。追貝海蔵寺2世巨山亭呑和尚によって開かれた。7世蒼海龍大和尚の頃、宝暦3年(1753)から天明5年(1785)の間現在地に移った。現在の寺院は宝暦6年(1756)から2年間で建築され、宝暦13(1763)京都から御本尊が入山するに当たり須彌壇が造られた。村役の施主で、工匠は勢多涌丸邑、新井彌三郎正重、同所桑原興七郎、萩原村大塚兵祐と記録がある。総欅造りの壮大なもので、欄間には15枚の透かし彫りが飾られている。工匠は勢多花輪藤次郎父子、絵方棟梁武州妻沼忠七の作、キリン天井は藤原東渓作と伝えられる。

◆所在地:片品村東小川字中井
◆管理者:田川泰龍
◆指定年月日:平成 1年 2月22日 片品村重要文化財