■鍛屋地古墳
史跡・文化財
 鎌沢・川額地区土地改良総合整備事業に伴い、平成5年度に発掘調査した円墳です。
 主体部は自然石乱石積両袖型横穴式石室で、遺物は前庭部付近から須恵器、土師器などが出土し、時期としては7世紀前半から8世紀初頭にまたがるものと考えられます。石室内からは五鈴鏡、武器類、馬具類、金属製品など300点以上も出土しました。
 本古墳は、古墳域(直径22.54m)、墳丘(直径19.10m)、高さ(2.33m)、石室(全長7.60m、側壁長左7.40m、同右7.97m)のいずれの規模も利根沼田地方で最大級のものです。墳丘の築造方法も根石を二重に巡らすなど手間のかかる方法をとっており、かなりの有力者によって築造されたと考えられます。

◆所在地:昭和村川額
◆所有者:竹内純孝 他
◆指定年月日:平成9年3月24日 村指定重要文化財