■藤原諏訪神社の獅子舞
郷土芸能
 藤原の諏訪神社では毎年8月17日に祭礼が行なわれ、歌舞伎舞台において獅子舞の奉納があり、また余興として地元の子どもたちによる奉納相撲も行なわれます。
 獅子舞がはじまったのは古く、建久2年(1191年)に源頼朝の家臣によって伝えられたという記録が残っています。この獅子舞が奉納される舞台はもともと地方歌舞伎が演じられていた歌舞伎舞台で、寛保2年(1742年)に建てられました。歌舞伎舞台は通常、舞台に対して観覧席は地面から同じ高さ、あるいは観覧者が舞台を見上げる形体ですが、この舞台は地形を利用して観覧席が斜面に設けられ、現代の劇場のように後方へ行くにつれて座席が高くなるように設計されています。石垣の上(後方座席)はいわゆる桟敷で、昔から来賓席、招待者席として利用されていました。

◆所在地:みなかみ町藤原字関ヶ原3419
指定 町指定重要文化財・町指定無形民俗文化財
(昭和60年7月19日指定)