■禹王の碑
史跡・文化財
 古仲橋の東側、片品川に臨んで自然石の巨大な碑が建っている。
 碑文は篆書で磨かれた面一杯に書かれている。この地の人星野誉一郎という人が村の人々と語らい片品川の治水を願って建立したといわれている。禹王は中国古伝説に伝えられる聖王の一人で、父鯀は堯王に仕え、治水にあたったが、その努力にもかかわらず失敗、その責任をとって死罪となる。禹は父のあとをつぎ、修めた学問と工夫による技術で遂に治水に成功した。堯王の子舜王はその功を賞し、治水で生まれた国をさずけ、後に帝位を禹に譲ったという。このことから禹王は治水の神とされるようになったと伝えられる。

◆所在地:片品村土出字古仲
◆管理者:古仲組長
◆指定年月日:平成 2年 2月20日 片品村史跡