■武尊神社の絵額
史跡・文化財
 新井の宿の山手に、武尊神社がある。花咲の武尊神社を元社とする氏神で、この社の中に、大きな絵額が掲げられている。村の人は菊姫の絵額と呼んでいる。女性が菊の葉に文を書き谷川に流している絵柄で、作者は石淵画と署名されている。尾瀬次郎定連の妻、保多賀御前と伝えられている。御前がこの地に来たり居を定めて、花咲に石に花が咲くと聞き、これを見に行ったところ芋がらで足をすべらせ、眼をゴマの殻でついて痛めたところから、この地では、里芋とゴマは作らないという伝承がある。又この社の境内には多くの石仏が集められている。馬頭観音の珍しい石仏など、歴史がうかがわれる。

◆所在地:片品村土出
◆管理者:新井組長
◆指定年月日:平成 1年11月20日 片品村重要文化財