■上而郷倉
史跡・文化財
 郷倉とは、飢饉に備え、穀物を貯蔵しておいた穀倉である。
 (1781〜88)は天災続きで村々では困窮する人であふれていた。幕府ではこの苦しみに対処するため郷倉の設置を命じ一定量の穀物保管をすることとした。ここに保管されるのは麦や稗で長く貯えに適した物が選ばれている。片品では天明6年の発令よりおくれ、文化8年(1811)代官によって一字一戸が建てられた。現存しているのは幡谷とここの二戸だけである。この郷倉は何回か移築され、昭和24年ここに映された。外部と屋根は変わったが内部構造は当時の物で、建築の方法等を知ることができる。

◆所在地:片品村越本字上而
◆管理者:上而組長
◆指定年月日:昭和50年12月17日 片品村重要文化財